ホームページよりお問合せいただきました、山梨県南アルプス市のT様のお宅でエコキュートの工事をさせていただきました。
T様にご採用いただいたエコキュートは、三菱電機の「バブルおそうじ」機能付きエコキュート"SRT-HP37WDX3"です。
T様からは「メーカーや機種はお任せで。」と言う事でしたので、日常のお手入れ回数が少ない、このエコキュートをお勧めさせていただきました。
今回も長くなりますので“基礎工事編”と“設置工事編”の2回に分けてお届けいたします。
それでは“基礎工事編”をご覧下さい。
いつもの通り、まずは施工前です。
奥のほうに小さく見えるのが、ガス給湯器です。
反対側から見ました。
エコキュートの設置する場所を決めます。
エコキュートは大きなタンクユニットと、エアコンの室外機に似たヒートポンプユニットの2つのユニットで構成されています。
タンクユニットは背も高いので、窓を塞がないように設置場所を考えます。
T様のお宅は広くて何処でも置けそうですが“窓”と“下水道の枡”を避けて設置するにはギリギリのスペースです。
また、あまり配管の距離が長くなると蛇口からお湯が出るのに時間がかかります。
そんな諸々な条件をクリアする場所を型紙を置いて確認します。
配管ルートを決めます。
今回も配管は地中埋設にします。
配管を埋設にするメリットは?
①ゴチャゴチャしている配管が見えなくなるので美しく見えます。
②凍結防止ヒーターを施工しなくても凍結しにくくなり省エネになる。
③配管スペースが不要なので貴重な建物裏のスペースを有効に使えます。
デメリットは?
①配管が見えないのでちゃんと施工してあるか心配になる。
※こうやってブログで露出することで解消しています。
②漏水したときに分かり難い。
③掘削の手間の分はコストがかかる。
こんな所でしょうか?
配管布設
大雑把に配管を置いて見ました。
排水配管のトラップ
今回は雨水配管が無かったので下水配管に接続しています。
下水配管へ接続する際は、トラップにて封水しないと臭気が上がるばかりか、エコキュートを腐食させてしまいます。
基礎の中に配管立上げ
配管を埋設して埋め戻しました。
よく締固めて基礎コンクリートを打設する場所に砕石を敷き、さらにハンマーで地盤を締固めます。
アンカー付き鉄筋を建物基礎に
エコキュート用のコンクリート基礎が傾かないようにアンカー付きの鉄筋を建物の基礎に打ち込みます。
370リットルのタンクでも水が入ると450キロぐらいになるので、念には念を入れます。
エコキュート用コンクリート基礎の鉄筋を組みました。
D10の鉄筋を使用しています。
メッシュでも十分だとは思いますが、鉄筋の方が慣れているので利用しています。
コンクリート型枠を作ります
毎回、毎回、お客様ごとに型枠を現地にて加工します。
今回も排水桝が干渉するというイレギュラーな条件なので、細かい調整が必要です。
エコキュート用基礎 コンクリート打設
いつものように“カラ練り”を生コン屋さんから貰い現地にて、練り型枠へ流し込みます。
ある程度、水が引き固まり始めたら面を取ります。
表面を大雑把に馴らしておきます。
ガチガチなくらい固まったら、力強くコテで擦り表面を仕上げます。
あとは完全に固まり、乾けば完成です。
気候や環境にもよりますが、3日前後の養生期間が必要です。
冬場は5日ぐらい必要になります。
エコキュート用コンクリート基礎の完成です。
こんなにキレイに仕上りました。
排水桝の部分も、こんな感じに仕上がりました。
次回、エコキュート設置工事編につづきます。
長々とご精読ありがとうございました。