今日、C社のA山さんが来社されて、会話の中で「ファンクショナル アプローチ」という、稚拙な私には聞きなれない単語が出てきました。
ネットで調べると・・・
「問題を直接解決しようとする今までの方法と異なり、一度ファンクション(機能、効用、意図)に置き換えてから解決しようとする、GE 社で開発された革新的な問題解決の技術のことです。 ...」
A山さんも、「ひとつの事を直接的に考えるのではなく、多角的に考え他の方法と比較し検討して解決する。」みたいな事を言っていました。
なるほど・・・
たとえば、お客様が「オール電化にしたいのだけど・・・」みたいな問合せがあった時には「どうしてオール電化にしたいのですか?」と掘り下げて聴いてみるのがいいのかも知れませんね。
ある人は光熱費を安くしたいからかも知れませんし、またある人は環境保護などエコロジーの観点からかもしれません。
そして本質的な問題が判ったなら、ファンクションに置き換えて問題を解決する。
もしかしたらオール電化とは全然違う事を提案することもあるかも知れませんよね。
そんな事があれば、お客様も目から鱗ですよね。(笑)
そー言えば、以前に同じ敷地内で別々の建物で美容室と自宅があるお宅で『美容室の方がシャンプーをしていると、時々水が足りなくなって水が出なくなるので解決して欲しい。』と相談がありました。
そのお宅では、0.5㎥のタンク付の給水加圧ポンプを、それぞれの建物で使用していたのですが、美容室が混んでいると加圧ポンプで給水する量が多くなり市から給水タンクへの供給量が間に合わなくなり渇水となってしまうという問題が発生していたようです。
渇水になったときは、自宅のお風呂までパーマのお客様を連れて行ってシャンプした事もあったそうです。
それまで出入りしていた設備業者が複数いたそうですが『市から給水されているパイプを太くすれば解決する』とか、『タンクを大きくすれば解決する』とか提案されていたそうです。
ただお客様はそれまでの設備業者の対応や、その提案に辿り着くまでのプロセスで信頼が出来なかったそうです。
そんな時、知人を通して弊社が紹介されたのですが、その時、すでに疑いの眼差しで私を見ていたように思います。
そこで私は『美容室の給水加圧ポンプから最寄の自宅の不凍水栓柱付近から分岐して、美容室の給水タンクへ水位検知装置を設けて電磁弁で自宅側の給水から高速給水出来るようにしらたどうですか?』と提案しました。
その提案はお客様の胸にスーっと入った様で、お客様の顔色が変わり金額の提示前からノリノリの雰囲気にまで変わりました。
そして後日、提示させて頂いた金額は他の業者のそれより遥かに安かったそうです。
そろそろ10年ほど経ちますが、今でも時々思い出して『あの時のアメミヤさんの提案は、「目から鱗が落ちるってこの事を言うんだっ!」て思いましたよ。』って仰って頂けます。
実は私も、他の業者の提案された方法も考えたのですが、多角的に問題の本質を考えて『この方法がお客様にとって一番良いのではないかな?』と考えました。
なんと!自分でも自然に「ファンクショナル アプローチ」と言うものを行っていたんですね。(笑)
その後も、そのお客様からは外壁や屋根の塗装工事やパッケージエアコンの入替、給湯器の入替など、それはそれは沢山のお仕事を頂いてます。
「ファンクショナル アプローチ」ってお客様に感動していただける仕事に直結していたんですね。
「ファンクショナル アプローチ」覚えておかなきゃ!(笑)。。。φ(..)メモメモ